広報誌「真金倶楽部(まかねくらぶ)」
真金倶楽部

   「まかねふく」は「吉備」の枕詞です。
岡山県立図書館 郷土資料班

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FAX: 086-224-1208
E-MAIL: kyodo@libnet.pref.okayama.jp

NO.1  2002.5

いらっしゃいませ。真金倶楽部へようこそ
 まずは・・・ご挨拶。

 初めまして、第1号の「真金倶楽部」です。
 この広報紙を作った動機ですが、これはカウンターに全国から寄せられる質問がきっかけになっています。質問を通して垣間見る岡山の姿は、このまま図書館の中で埋もれさせるのはもったいない、そんな気持ちにさせるほど興味深いものがあります。そんな質問&回答のお披露目場所としてこの広報誌「真金倶楽部」を作りました。
 今後は、郷土資料部門からのお知らせも含め、さまざまな話題を取り上げていきたいと思います。感想もお聞かせください。



 では最初の質問です。





はてな?
岡山で最初のカフェはどこかな?



ご注文はお決まりですか

 なかなかお洒落な質問ですね。日本第1号のカフェは明治21年(1888)東京にできた「可否茶館(かつひいさかん)」です。その後東京では明治40年(1907)頃に今も文学作品やエッセイで語り継がれる多くのカフェができますが、それに対して岡山では大正2年(1913)9月、内山下電車停留所(現在の県庁通り中銀前?)の西南角に「カフェーパリー」が開店。俳人岡部柳盡を主人にしたこの店は、女給さんもいて多くの文学青年たちが集いました。

 大正から昭和初めにかけてカフェ・ブームがあり、たくさんのカフェが日本全国にできました。当時のカフェはコーヒーのほかにビールやウイスキー、ウォッカなども出し、今のキャバレーのようなイメージでした。・・・これより前にカフェという名こそついていませんが、コーヒーを出すお店がありました。明治40年(1907)紙屋町(現岡山市表町3丁目あたり)にあった「広瀬ミルクホール」です。おいしいアイスと美しいマダムに惹かれて六高生や若い男性が集ったとか。詳しくは文献へ!


参考文献をどうぞ <参考文献>

  •  『日本の名随筆 別巻3 珈琲』  清水哲男編  作品社  1991
  •  『岡山始まり物語(岡長平著作集第二巻)』  岡長平著  岡山日日新聞社  1977  p.181-189
  •  『岡山市史 第六巻』  明治文献  1975  p.4860
  •  『新聞記事と写真で見る 世相おかやま〔昭和戦前明治大正編〕』  山陽新聞社出版局  1990  p.149
  •  『日本文化事物起源考』  速水建夫著  鷺の宮書房  1956
  •  『日本大百科全書 6』  小学館  1981
  •  『近代庶民生活誌 第二・六巻』  三一書房  1984・87
  •  『山陽新報』  大正2年10月3日
  •  『増訂 明治事物起源』  石井研堂著  春陽堂  1926
  •  『山陽新報』  明治40年7月18日



大正11年(1922)頃の岡山市内山下・紙屋町近辺

大正11年(1922)頃の岡山市内山下・紙屋町近辺の地図

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『実測岡山市及郊外明細地図』(部分)
秋山専二編 大森隆文堂 1922



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